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セルビア東部のガムジグラードは、3世紀末から4世紀初頭に至るローマ帝国四分統治時代の皇帝の一人、ガレリウスにより建造された。この時代の建築では唯一の遺構で、かつては皇帝の母親ロムラを称え、ロムリアーナと呼ばれた。塁壁と塔に囲まれた宮殿は、政治の舞台から引退したガレリウスが余生を過ごした場でもある。この場所は現世と来世を表す二つの空間が融合している点が特徴で、十字路に建つテトラピュロンを境に、現世を現す空間には要塞や宮殿、来世を表す空間には霊廟や神殿などの建造物が建つ。宮殿は皇帝の死後も存続したが、アヴァール人やスラブ人により、7世紀初頭に破壊された。
Source: NFUAJ