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ピーコ島は、リスボンの西1600㎞の北大西洋に位置するアゾレス諸島で2番目に大きな火山島。987haの登録地域には、島の内側から岩場の多い海岸に向かって、直線状の長い壁が並行して延びている。この壁は、何千もの小さく密集する長方形に区切られた地域を、風や海水から守るために建てられたもので、その景観は傑出している。ブドウ栽培の起源は15世紀にまで遡り、その痕跡は、密集した耕地や住居、19世紀初期の領主邸やワイン貯蔵室、教会、そして港などの特徴に見ることができる。人の手で醸成され、美を極めたこの景観は、かつてのブドウ園の営みを最も雄弁に物語っている。
Source: NFUAJ