アンブヒマンガの丘の王領地

アンブヒマンガの丘の王領地は、王族の都市や墓地などからなる神聖な地域であり、民族の文化的アイデンティティ形成のうえでも象徴的な存在である。伝統的な設計技術や資材を使ったこの丘の建造物は、少なくとも16世紀以降のマダガスカルの社会的・政治的構造を表してきた。また過去500年にわたって神聖な儀式が執り行われ、庶民の敬虔な感性を培ってきた。マダガスカルのみならず、他の地域からも巡礼者が訪れる信仰の場所でもある。