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島根県のほぼ中央に位置する石見銀山は、16~20世紀にかけて銀の採掘が行われた鉱山遺跡。登録範囲には、銀の採掘から精錬までが行われた鉱山跡、麓に広がる鉱山町、さらに、沿岸へ銀や銀鉱石を運ぶために使用された銀山街道や、銀の積み出し港だった港町などが含まれる。灰吹法と呼ばれる精錬技術によって生産された銀は、一部が大航海時代にヨーロッパへ流出したといわれ、日本の発展だけでなく、東西の経済・文化交流を促進させることになった。石見銀山は江戸末期以降銀鉱石が枯渇し、1943年には完全に閉山したが、600の坑道をはじめとする当時の銀山関連施設などが残り、銀鉱山の全体像を示す産業遺産となっている。
Source: NFUAJ