聖書時代の遺丘群-メギッド、ハツォール、ベエル・シェバ

テル（遺丘＝先史人の丘状の居住地）は、地中海東岸、特にレバノン、シリア、イスラエル、トルコ東部の比較的平坦な土地に特有の遺跡。なかでもイスラエルにある200以上のテルのうち、メギッド、ハツォール及びベエル・シェバは、聖書に関連のある都市の重要な遺跡を含む代表的なテルである。3つのテルにある、人口の密な都市社会に水を供給する地下水収集装置は、鉄器時代の地中海東岸地方の傑出した技術の好例。数千年にわたり造られた遺構は、権力の集中や豊かな農耕活動、重要交易路が機能していたことを物語る。