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イラン西部のビソトゥーンでは、イラン高原とメソポタミアをつなぐ古代の交易路に沿って、メディア王国、アケメネス朝やササン朝ペルシア、イル・ハン朝の遺跡が残る。なかでも貴重なのは、アケメネス朝ペルシアの王ダレイオス1世の浅浮彫や、楔形文字で記された碑銘だ。浅浮彫の下方や周辺には、ダレイオス1世の戦闘の光景が、エラム語・バビロニア語・古代ペルシア語の3言語で、1200行にわたって刻まれている。この碑銘文は、ダレイオス1世が自らの業績を初めて記したものであり、王のペルシア帝国再建を伝える、アケメネス朝時代唯一の歴史的文書である。また、楔形文字の解明に役立った点でも資料的価値が高い。
Source: NFUAJ