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スペインのアルマデンとスロベニアのイドリアは、近年まで世界最大だった水銀鉱山。それぞれ古代と中世を起源とし、以来、水銀精錬に特化した技術的・社会的なシステムを構築して発展した。銀の精錬に必要不可欠な水銀生産を掌握したことで、市場での主導権を獲得したこれらの鉱山は、短期間で新旧大陸間交易の中心となり、近代の水銀精錬における社会構築やライフスタイルを象徴するものとなった。構成遺産には多数の竪坑の遺構も含まれ、地上の施設や資料館には水銀精錬に関連した遺物が展示されている。
Source: NFUAJ