シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観

首都コペンハーゲンを擁するシェラン島北部にある、旧王室の狩猟用の2つの森と、森をつなぐ道の跡、旧王室の狩猟場だった「鹿公園」を含む狩猟景観。森では主に、騎乗して猟犬を伴う「パル・フォルス式」の狩猟が行われていた。番号が振られた石標や石柱、柵、狩猟小屋などのデザインはバロック様式。これは、ヨーロッパにおけるバロック様式の流行が、17～18世紀の造園の発展に影響を与えたことを示すとともに、ヨーロッパの景観デザインが狩猟場に適用された重要な段階を示している。