セント・キルダ

セント・キルダは、1986年にその特異な自然景観と豊かな野生生物の棲息によって自然遺産に登録。この火山性群島は1930年以後無人となっているが、厳しい環境のもとで人類が2000以上にわたって居住していた痕跡が認められた。この遺構には、堅固な建造物や耕地跡、ハイランド地方特有の伝統的な石造家屋などが含まれる。これらは鳥類の飼育や、農業・羊牧業生産を基盤とする原初的な自給自足経済が営まれていたことを物語っており、その文化的価値が評価され複合遺産となった。