イベリア半島の地中海入り江のロック・アート

スペイン東部、イベリア半島の地中海海岸線の盆地に集積している先史時代末期の岩壁画は、ヨーロッパにおける最大の壁画群である。人類文化の黎明期における生活様式が、様々な主題を通して生き生きと描かれている。この東イベリアの岩壁画群に描かれている一連の主題や用いられている技術を検証してみると、他のヨーロッパや北アフリカの岩壁画とは異なったものであると考えられ、詳しい解明が待たれている。